わたしが大手保険会社を退職した理由
こんにちは。えみりです。
わたしは新卒入社から約6年勤めた大手保険会社を退職しました。
退職から3年ほど経ちますが、今では「あの時に退職の決断をして良かった」と心から思っています。会社を退職しようか、続けるべきか、悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
退職しようと思ったきっかけ
会社の方針で女性社員は事務職→営業職へ転換
大学生の頃のわたしは「女性が働きやすそうで、福利厚生が整っている有名な会社」という、ミーハーすぎる理由で就活を進めていました。有り難く内定を頂き、当時のわたしにとっては理想の大企業に入社しました。
新卒で入社した当初は、女性はいわゆる事務職として働く人が多く、営業職は主に男性が担っていました。もともと細かい作業をこなしたり、誰かのサポートをする仕事は自分に向いていると感じていたので、このまま事務職でスキルアップして働き続けるイメージを持っていました。
しかし、時代の流れと共に会社の方針が変化し、女性社員は全員営業職へ転換することになったのです。今まで担っていた事務業務は、派遣さんへシフトする形で、どんどん業務移行が進みました。
保険を売ることが辛かった
営業職に転換してからは、最初は右も左も分からないまま必死で業務を覚えました。数ヶ月経ち、少しだけ仕事に慣れてきた時に、ふと考えます。「わたしは、お客様に心配や不安を想像させて、保険を売り、お金儲けをしているのか…」と。
※もちろん社会的に必要不可欠な業種であり、万が一の時に役立つのが保険です。保険が悪いというわけではありません。
営業支社に所属する私のミッションは「保険の売り上げを増やすこと」でした。
保険を売るために、お客様のありとあらゆるリスクを想像する。未加入の補償がないかチェックし、またリスクを洗い出す。このように、「誰かの不幸を想像して稼ぐ」という仕事内容に違和感を感じ始めました。
ずっと働いていれば、そのうちやりがいを感じるかもしれない。と思いながら3年、5年と働いても、仕事のやりがいを感じることは殆どありませんでした。むしろ、不安をかき立てて営業するというスタイルに嫌悪感さえ抱くようになっていました。
ママになっても時短勤務でも増え続ける責任と業務量
わたしが働いていた会社は、産休育休取得は当たり前で、産後もキャリア形成ができる環境が整っていました。女性が長く働きやすい会社として、就職ランキングでも上位に入る人気ぶりです。
実際、産後に復職して時短勤務で働く先輩たちを何人も見てきました。
先輩ママ全員に共通していたのが
- 子供がいるいないに関わらず、役職に応じて担当先や業務内容が平等に振り分けられる(=子育て中だからといって業務が減らされることはない)
- 時短勤務でも定時で帰れない人が多い
- 祖父母に保育園の送迎を頼んでいる
上記の3つでした。
わたしは子供が産まれたら仕事よりも子育てに比重を置きたいと考えていたので、先輩ママたちの働き方を間近で見て「自分がなりたい姿ではない」と感じてしまいました。また、祖父母の家は自宅から車で1時間ほど。保育園の送迎を頼める距離ではありませんでした。
退職して3年たった今思うこと
新卒で入社した会社にこだわりすぎなくてもいい
頑張って就活して入社した会社を辞めるのは勇気がいりますよね。わたしの場合、就職人気ランキング上位の会社ということもあり「辞めるなんて、もったいない!」と何度も思いました。
でも、退職してから3年たった今だから思うのは、新卒で入社した会社にこだわりすぎなくてもいい、ということ。
わたしは現在子育てしながら別の企業で働いています。転職活動の際に「世の中にはこんなにたくさんの仕事があるんだ!」と驚きました。
自分自身が会社のブランドにこだわるあまり、世の中の色々な仕事について無知だったのが恥ずかしいです。
一度自分の思い込みを取り払うと、こんな仕事もあるんだ!これも面白そう!など、いろんな気づきが得られると思います。
副業をやってみるのもアリ
数年前と違い、今は簡単にネットで副業ができる時代になりました。
会社を辞めようか悩んでいる人は、まずは興味のある分野で副業を始めてみるのもいいと思います。本義と副業を両立させながら、自分の本当にやりたいことを探すことができるかもしれません。
例えば、ライティングやブログ執筆を通して、自分の頭の中を文章化してアウトプットすることで、なりたい姿や大切にしたいことが具体的になります。思考が整理されるので、かなりおすすめです。
まとめ
わたしが大手保険会社を退職した理由を書いてみました。
もし、わたしが保険の仕事が好きでやり甲斐を感じていたら、子育てしながらベビーシッターなどの手を借りて仕事を続けていたかもしれません。
でも、そこまでしてこの仕事を続けたいという情熱がわたしにはなく、別の道を選択しよう!と決断しました。
退職を迷っている方の参考になれば嬉しいです。