【元保険会社社員が教える】保険で津波の補償をカバーするには?
こんにちは。えみりです。
東日本大震災から10年。
毎年3月になると、もし自分が被災したら?大切な人を守るためには?など、防災について改めて考えさせられます。
わたしは元保険会社社員なので、多くの方の損害保険設計のお手伝いをさせてもらった経験があります。
その経験をもとに、今回は「津波によって、家や車が流されてしまった場合の補償」についてご紹介したいと思います。
津波は火災保険の対象外!
地震や噴火・津波による損害は、
火災保険の「水災」補償では対象外です。
そのため、せっかく火災保険で「水災」の補償を付けていても、建物や家財が津波で流されてしまった場合は保険金が支払われないんです。
津波の損害を補償したい場合
津波の損害を補償するには、火災保険にプラスして「地震保険」を付帯すればOK。
ただし、地震保険はあくまで「被災者の生活の安定に貢献する」ことを目的としているので、新たに家を建築したり、新しい家財を購入する金額すべてが補償されるわけではありません。
地震保険の保険金額は、火災保険の30~50%の範囲で設定するよう決められています。また、建物は5000万円、家財は1000万円が限度です。
思ったより少ない…と感じた方は、各保険会社の特約(オプション)をチェックしてみてください。
地震保険の補償を、上記の金額よりも増やせる特約を用意している保険会社もあります。
自動車は津波で水没しても補償対象外
自動車は、地震保険の「家財」に含まれないため、地震保険では補償対象外となります!
また、津波が原因で自動車が壊れてしまった場合、なんと一般的な自動車保険でも補償されません。。
車が津波で流されたらどうすればいいの?
そんな時のために、自動車保険に特約(オプション)を付帯できる保険会社もあります。
保険会社によっては「地震等による車両損害一時金特約」といった類の名前の特約を用意している場合があります。
この特約を付帯することで、津波でも補償されるケースがあります。
ちなみに、津波ではなく、火災・洪水・台風などが原因の場合には、自動車保険の「車両補償」を付帯していれば補償されます。
まとめ
お家の火災保険に水災補償が付いていても、津波は補償対象外です。知らなかった!という方は、是非地震保険も検討してみてくださいね。
どなたかの参考になれば嬉しいです。