【読書記録】『赤ちゃんの未来をよりよくする育て方』菅原道仁
こんにちは。えみりです。
現在わたしは2歳の息子を育てています。
2歳を過ぎたあたりから、段々と「違う!」「やだ!」と自己主張が始まり、いわゆるイヤイヤ期に突入しています。
息子にどのように向き合えばいいのか、、?
と悩んだ時に読んだのがこちら↓
子供と向き合う上で大切なことや、すぐに実践できるヒントが満載です。脳神経外科医の先生が書かれている子育て本です。
こんな人におすすめ
- これから出産を控えている方
- 0〜3歳の子供を育てている方
- 子供のイヤイヤ期に悩んでいる方
- 自分の子育て方法に悩んでいる方
早期教育よりも大事なこと
周りの子供と比較して、
「あの子はもう英語が話せる」
「あの子はもう読み書きができる」
「早期教育や習い事を早めに始めた方がいいかも」
と考える方もいるかと思います。わたしは周りに影響されやすいので、そういった話を聞くと少し焦ったりすることもあります。
しかし、早期教育よりも大切なことは、日常生活にある刺激をたくさん感じることであると、本書を読んで改めて感じました。
例えば、朝起きた時の鳥の鳴き声、朝日の眩しさ、雨や車の音、ご飯の匂いなど・・
赤ちゃんにはこうした小さな刺激の一つひとつが、発見であり驚きなので、なるべく幅広い刺激を感じられるようにしてあげましょう。
また、散歩ひとつでも、毎日同じルートで散歩に行くよりは、色々なルートを歩いたり違う公園に行ってみると、赤ちゃんの脳にとって新たな刺激となります。
思い切り動ける環境を用意し、危険なこと以外は見守る
幼い時に思い切り動き回れる経験が乏しいと、転ぶ回数が少なくなる→とっさに手が出にくくなってしまう傾向があるんだとか。
部屋の中でも安心してたくさん転べるように、柵で場所を確保するなどして、思い切り動き回れる環境を用意することが大事ですね。
ただ、わたしの息子は2歳を過ぎた辺りから、面白がってわざと危ない行動をしたりします。
階段からジャンプしたり、横断歩道でいきなり手を離して走り出したり…
本当に危険な時は、目を見て言葉で真剣に伝えることが大事なのだとか。同じことをやるたびに何十回でも言葉で繰り返すのがポイント。継続することで、やってはいけないことと気付き、学習するそうです。
"赤ちゃんは、2回や3回言ったからといってすぐにできるようになるわけではないので、何十回でも気長にやっていくことがポイントです"
親は大変ですが、気長にやるのが大切なんですね。
ドーパミン顔を見逃すな!
赤ちゃんが遊んでいる最中に、偶然なにか上手くいったとき、「はっ!」「できた!」とびっくりした顔で動きを止めることがありますよね。
この本の筆者は、このハッとした顔のことを、"ドーパミン顔"と読んでいます。
この時、脳にはドーパミンが大量に出ているので、
親はすかさず「よくできたね!」と褒めることで、赤ちゃんは自分のことを見てくれているんだと嬉しい気持ちを感じ、脳がぐんぐん発達するそうです。
"タイミングが遅れると、赤ちゃんは出来事を覚えていられませんので、その場ですぐほめてあげてください。"
イヤイヤ期に親ができることと、心構え
そもそもイヤイヤ期とは
"前頭葉が未発達だと、この本能を押さえ込むことができず、そのまま「イヤ!」と拒否姿勢になってしまいます。ですから、抑制機能が育ってくると、イヤイヤ期は自然とおさまるのです。"
前頭葉の発達が影響しているんですね。
イヤイヤ期の最中にいると、これがずっと続くのではないかとうんざりすることがありますが、前頭葉が発達するにつれて治まってくるんだとか。
事前の約束でイヤイヤを緩和しよう
例えば好きな動画を見せる時、長い針がここまできたら終わりにしようねと約束。
時間になったらもう終わり。
このように、約束することで、子供にとっても無理強いされている感が薄れます。
最初は嫌と言うかもしれませんが、約束を繰り返すことで前頭葉を働かせる訓練になるようです。
マシュマロテストから分かる自制心の大切さ
マシュマロテストってご存知ですか?
詳しくは本書に書かれていますが、子供の自制心をテストした有名な実験です。
マシュマロテストを行った20年後の追跡調査では、テストに成功した子供は
- 肥満が少ない
- 学力テストのスコアが高い
- ドラッグに手を出す割合が低い
- 出世が早い
などの効果が見られたそうです。
つまり、小さい頃から自制心を身に付けさせると前頭葉の働きが活発になり、将来の能力向上につながることが証明されたんですね。
自制心を養うための遊び方
自制心を養うためには、遊びの中で〇〇させないということを積極的に取り入れると効果的とのこと。
たとえば、
- 走ったり踊ったりしている時に急にストップと声をかけて止めさせる
- だるまさんが転んだ
などがおすすめの遊びだそうです。
ただし、なんでも親の言うことを聞かせようとするのはNG。
高圧的だったり過干渉な親の元で育った赤ちゃんは、逆に自制心が育ちにくくなるので、注意が必要です。
具体的な声かけと共感が効果的
イヤイヤ期の子供を相手にする時に、つい「だめ!」や「〇〇しないで!」と言いたくなりますよね。
そんな時は、ひと呼吸置いてから、
「危ないから歩こうね」「これを食べ終わったら一緒に遊ぼうか」など具体的に伝えたり、赤ちゃんの気持ちを代弁して共感し、対話をすることが大切なんだそうです。
まとめ
毎日仕事と育児に追われていると、子供を育てる上で大切にしたいことを忘れがちになってしまいます。。
そんな時にいつも手元に置き、読み返すことで、大切なことを思い出させてくれる本だと感じました。
わたしと同じようにイヤイヤ期の子供の対応に悩んでいる方にもおすすめです。
どなたかの参考になれば嬉しいです。